現在、７サミット オーストララシアバージョン

（メスナーバージョン）達成のためパプア。

ただ、オーストララシア最高峰 カルステンツへのヘリが飛ばず１週間、、

今朝やっとヘリ離陸、一度トライしたものの。。

残念ながら、ベースキャンプが見えず撤退、引き返してきた。

 

山は忍耐勝負だとよく聞く。

エベレストでも、帰りの飛行機の予定があるからと、

悪天候で突っ込んでなくなってしまったという、

有名な登山家の方の話や、そういった類の話も何度となく聞いた。

 

「耐え忍ぶ」

 

これは本当にすごく勇気がいるし、自分がしっかりしていないと

できないことなんだと今更、改めて感じている。

どうしても突っ込みたくなる。

玄人の方でもつっこむぐらいだから、特に素人は。

 

先日エベレストを登ったあたりから、

最近、僕と同じような素人の友人や知人方から

「これからエベレストや高所登山をするにあたってのアドバイスを！」

と聞かれることがある。

 

自分が山経験0からめっちゃ苦労したんで（めっちゃ苦労した分めっちゃ楽しかった）

素人として、ぜひこれは！というアドバイスは何点かあるんだけれど、

そういえばと、今回の「耐え忍ぶ」ということでも、ふと思った。

 

山ではよく素人ほど「耐え忍ぶ」ことができないと言われているし、

自分が観察していても確かにそうだと思った。

 

そんな素人が犯しがちな「耐え忍べない」間違い、

そもそも予定があるから焦るので（特に素人は）

こういった高所登山はできるだけ最初から予定を1.5倍、

できたら２倍ぐらい長くとっておく。

そうすると、当然なんだけど、ぜんぜん違う。気分的に楽だ。

 

例えば、今日が10月19日で今回の遠征は21日までで、

帰りの飛行機も21日になっていると、どうしても焦ってしまう。

休みもそうしてきたし、チケット変更にも手間がかかるしとか。

 

でも、心理的に1,5倍、２倍にしておけば、

最初からそういった予定にしていれば、

焦ることもなく「耐え忍ぶ」必要も

普通の行程より、倍にした分だけ少なくなる。

 

 

めっちゃ単純なことで、おいおい！これがアドバイスかよ！

と思うだろうけど、本当にこれで多分成功率があがる、

下手に体力なんかつけるより、下手に山行って経験積むより。

 

ちょっとここで脱線気味になるけど、一言

「耐え忍ぶ」こと自体はまったく悪くない。むしろ素晴らしい。

そういった感情を磨くために山に入ってくると言ってもいい。

だから「耐え忍ぶ」ことは、いろいろな面でむしろどんどんしたほうがいい。

 

ただ高所登山では、

「耐え忍ぶ」ことができないようなことになると、

本当に命とりになるので、

まずはこれから７サミットを始めるような、素人の方には、

本当にシンプルなことなんだけど、

「旅程は普通の１．５倍、２倍とったほうがいい！」

とアドバイスしたい。お金がかかっても、なんとか会社や家族を説得してでも。

 

これでたぶん、素人の人は、1.5倍か２倍は死ななくなるだろう（笑）

さあ、その上で、引き続き「耐え忍ぼう」！！